「辞めます」の一言が言えないまま、もう半年が過ぎていた——そんな状態から抜け出せたのは、弁護士に間に入ってもらったことがきっかけでした。
世の中には20社を超える退職代行サービスがあり、料金も対応範囲もサービスごとにばらばらです。
この記事では、実際に弁護士法人が運営する退職代行を使って、会社と一度も直接話さずに退職が完了するまでの流れを、体験談として詳しくまとめます。
「辞めたい」を言えなかった半年間
人手不足の職場で、辞めたいと思いながらも「今抜けたら迷惑がかかる」「引き止められたら断り切れない」という気持ちが先に立ち、なかなか言い出せずにいました。
体調を崩し始めても、月曜の朝になるとまた出社してしまう。
上司の顔を思い浮かべるだけで胃が痛くなり、退職届を用意しても結局机の引き出しにしまったままの日々が続きました。
休日も「明日また会社に行かなければ」という不安で気が休まらず、気づけば友人との約束も減り、趣味に使っていた時間もすべて仕事のことを考える時間に変わっていました。
限界を感じた「ある朝」のこと
転機になったのは、出勤前に玄関で動けなくなった朝でした。
靴を履こうとした瞬間に涙が止まらなくなり、その日は初めて有給を使って休みました。
休んでいる間、スマートフォンで「退職代行」と検索し、数え切れないほどの比較サイトを読み漁りました。
当時の自分にとって一番怖かったのは、退職を伝えたあとに会社から連絡が来ることだったので、「会社と直接やり取りしなくて済む」という点を軸に、サービスを絞り込んでいきました。
数ある退職代行サービスの中から絞り込んだ基準
検索すると「退職代行おすすめランキング20選」のような比較記事が大量に出てきて、最初は正直どれを選べばいいのか分かりませんでした。
比較サイトを何本も読み比べ、自分の中で以下の4つを絞り込みの基準にしました。
- 運営元が民間企業・労働組合・弁護士法人のどれか
- 有給消化や未払い残業代の交渉まで対応できるか
- 料金がホームページ上で明確に案内されているか、無料相談で確認できるか
- 退職成功率や対応実績が公開されているか
自分の場合、有給がほとんど消化できておらず、残業代の未払いにも心当たりがあったため、交渉ごとまで対応できるのは弁護士法人だけだと分かり、迷わずそちらを選びました。
民間企業タイプの口コミも読みましたが、「有給の交渉はしてもらえなかった」という声がいくつか見つかり、不安が拭えなかったことも理由の一つです。
申し込みから退職完了までの流れ
LINEで状況を伝えると、その日のうちに弁護士から返信があり、雇用形態・勤続年数・有給の残日数・未払いの心当たりの有無について、丁寧にヒアリングを受けました。
契約後、翌朝には会社への連絡が完了。
以降は一切会社とやり取りすることなく、有給消化の交渉・貸与品の返却手配・離職票や源泉徴収票の発送依頼まで、すべて弁護士側で進めてもらえました。
途中で不安になった場面とその対応
契約から2日目、会社の同僚から個人のスマートフォンに連絡が来て、一瞬身構えました。
すぐに弁護士に相談したところ「直接のやり取りには応じず、すべてこちらに転送してください」という案内をもらい、その通りに伝えるとそれ以降の連絡はぴたりと止まりました。
このように、想定外の場面でもすぐに相談できる窓口があることの心強さを実感しました。
また、貸与していたパソコンの返却方法について会社側から細かい指定があったのですが、この点も弁護士がやり取りをすべて引き取ってくれたため、自分は指示された通りに郵送するだけで済みました。
実際にかかった費用感
弁護士法人が運営する退職代行の料金は、対応範囲(有給交渉のみか、未払い賃金請求まで含むか)によって数万円単位で幅があり、民間企業タイプよりは高めの水準になるのが一般的です。
正確な金額はケースによって成功報酬の有無も変わってくるため、無料相談の時点で見積もりを出してもらうのが確実です。
自分の場合は、有給消化の交渉まで含めて依頼し、想定していた範囲内の金額に収まりました。
分割払いに対応しているかを尋ねたところ、案内をもらえたことも安心材料の一つでした。
周囲の反応
退職代行を使ったことを親しい友人にだけ話したところ、「そんな方法があったのか」と驚かれると同時に、「自分も似たような状況で悩んでいる」と相談されることもありました。
想像していたよりも、同じように言い出せずに苦しんでいる人は多いのだと感じています。
終わってみて感じたこと
一番大きかったのは、退職の連絡をした後も「会社から電話が来たらどうしよう」という不安がほとんどなかったことです。
弁護士が窓口になっているというだけで、会社側も強引な引き止めをしてこないことが多いようです。
退職完了後、久しぶりに朝までぐっすり眠れたときの感覚は今でも覚えています。
同じように言い出せずに悩んでいる方には、迷う時間がもったいないと伝えたいです。
退職から1ヶ月後の生活の変化
退職から1ヶ月ほど経った頃には、平日の朝に目覚まし時計を見て動悸がする、ということがなくなっていました。
次の仕事を探す期間として使った時間は、以前なら考えられないほど穏やかなものでした。
ハローワークで失業保険の手続きをする際にも、離職票が問題なく届いていたおかげで手続きがスムーズに進み、退職代行を使って正式な手続きを踏んでおいてよかったと改めて感じました。
もし自分だけで退職を進めていたら
今振り返ると、もし弁護士に頼らずに自分だけで退職を進めようとしていたら、有給消化の交渉はうやむやにされ、未払いの残業代についても泣き寝入りしていた可能性が高いと感じています。
退職代行という選択肢を知らなければ、今もまだあの職場で無理を重ねていたかもしれないと思うと、早めに動いてよかったと心から思っています。
これから利用を考えている人へ伝えたいこと
当時の自分と同じように悩んでいる人に伝えたいのは、「相談すること自体は無料で、いつでもやめられる」という事実です。
契約するかどうかは、実際に話を聞いてから決めればよく、最初の一歩は思っているよりもずっと小さなものでした。
LINEでメッセージを送るという、その最初の行動だけが一番のハードルだったように思います。
振り返ってみると、あれこれ考えて動けずにいた数ヶ月よりも、実際に動き出してからの数日間の方が、はるかに気持ちが軽くなっていったのを覚えています。
まとめ
言い出せない期間が長引くほど、心身の負担は積み重なっていきます。
弁護士法人が間に入ることで、交渉ごとも含めて安心して任せられるという体験を、今悩んでいる方にも知ってもらえればと思います。
免責事項
本記事は執筆時点(2026年7月)の情報に基づく体験談です。
対応内容・料金・所要期間は個々の状況により異なる場合があります。
具体的な料金・ご相談は、各サービスの無料相談窓口で直接ご確認ください。
本記事の情報を利用したことにより生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。



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