在職中に面接の時間を作る方法。有給休暇・半日休・オンライン面接と日程の伝え方

在職中に面接の時間を作る方法。有給休暇・半日休・オンライン面接と日程の伝え方 在職中の転職

書類が通って、面接の日程を聞かれた。
うれしい連絡のはずなのに、候補日を見た瞬間に、その日のアポと定例会議が頭に浮かぶ。
外回りの多い営業職は、時間の自由がきくように見えて、実際は予定表がびっしり埋まっています。

時間の作り方は、休みを取るか、面接のほうを動かすかのどちらかです。
休みなら有給休暇、半日単位、時間単位。
面接のほうなら、オンラインにしてもらうことと、日程の出し方です。

有給休暇を使う

丸一日空けられれば、午前と午後に別の会社の面接を入れることもできます。
年次有給休暇は、労働者が具体的な月日を指定すれば、その日が休みになるしくみです。
厚生労働省の「確かめよう労働条件」は、最高裁の判決(白石営林署事件)を引いて、原則として使用者の承認は必要ではない、と説明しています。

ただし、指定した日に休まれると「事業の正常な運営を妨げる」場合には、会社は時季変更権を使って、別の日に変えるよう求めることができます。
月末の締めや大きな商談の日を避けて申請しておけば、話はこじれにくくなります。

休む理由は、どこまで言うか

有給休暇の申請で気が重いのは、「何の用事?」と聞かれる場面です。
同じ「確かめよう労働条件」のQ&Aには、次のように書かれています。

「年次有給休暇をどのような目的でとるのかは、労働者の自由であり、使用者は、その目的いかんによって年次有給休暇の取得を拒むことはできません。」

面接に行くことまで、細かく説明する必要はない、というのがこの説明から読み取れる範囲です。
申請書の書き方は会社の書式に合わせ、理由の欄があれば短く書きます。
一方で、目的とは別の話として、先に書いた時季変更権は残ります。
繁忙期に申請すれば、日を変えるよう求められることはありえます。

休むと決めた日は、その日のアポを前後の日に動かし、担当顧客への連絡も先に済ませておきます。

半日単位・時間単位で休む

一日休むほどではないときに使えるのが、半日単位と時間単位の休みです。
ただ、どちらも会社に制度があるかどうかで使えるかが決まります。

半日単位の有給休暇

「確かめよう労働条件」の説明では、労働者が半日単位で請求しても、会社にはこれに応じる義務はありません。
その一方で、就業規則などに定めがあれば、半日単位で取ることも認められています。
つまり、取れるかどうかは会社の決まり次第です。
就業規則の休暇の条に「半日」の文字があるかを先に確かめます。

時間単位の有給休暇

時間単位で取れるのは、会社に労使協定がある場合です。
日数は、5日の範囲内に限られます。
制度があれば、「夕方だけ抜けてオンライン面接に出る」といった使い方ができます。
協定の有無は、就業規則や社内の規程集、わからなければ総務の担当者に確かめます。

出典: 厚生労働省「確かめよう労働条件 年次有給休暇」、厚生労働省「確かめよう労働条件」Q&A(年次有給休暇)

オンライン面接にしてもらう

移動の時間がかからないオンライン面接は、在職中の人にとって大きな助けになります。
案内に書かれていなくても、オンラインで受けられるかどうかは、日程の相談のときに聞けます。

受ける場所は、声が外に漏れない個室を選びます。
自宅で受けるなら、終業後の時間帯に合わせるのが確実です。

気をつけたいのは、会社から貸与されたパソコンやスマホを使わないことです。
面接の予定やメールが、会社のパソコンやカレンダーに残ってしまいます。
私物の端末で、前日のうちに面接用のアプリを入れ、カメラとマイクが動くかを一度試しておきます。

面接日程の伝え方

日程の相談で遠慮して、相手の出した候補にすべて合わせようとすると、仕事の予定とぶつかって自分の首が締まります。
在職中であることは、応募先も書類で知っています。
合わせられる時間帯を、先にこちらから示します。

例(日程の返信に使う型):
「現在在職中のため、平日は〔〇〇〕時以降、または〔〇〇〕曜日の午前でしたら調整できます。
オンラインでの実施が可能でしたら、〔〇〇〕時台にも対応できます。」

候補を示すときは、一つだけでなく、いくつかの日と時間帯を並べます。
相手が選べる幅があると、やりとりの回数が減り、日程が早く決まります。
一度決まった日程を変えてもらう場合は、わかった時点ですぐに連絡し、代わりの候補も一緒に出します。

面接が続く時期の予定の組み方

応募が重なると、面接の連絡もまとまって届きます。
一社ごとに休みを取っていると、有給休暇の残りも、職場での説明もすぐに苦しくなります。

休みを一日取る日を決めたら、その日に複数の会社の面接を寄せられないか、各社に相談します。
対面の面接が続く日は、移動の時間と、着替えの場所も見ておきます。
普段スーツで出社しない職場なら、朝から着ていくと目立つので、駅のコインロッカーや着替えのできる場所を使う手もあります。
面接の前後には移動の時間を多めに取り、遅れそうなときに連絡できる電話番号を控えておきます。

やらないほうがいいこと

・外回りの時間に、業務のふりをして面接に行く
・社用のメールアドレスや社用携帯で、応募先とやりとりする
・会社の共有カレンダーに「面接」と書く

どれも、今の会社に知られるきっかけになります。
一つ目はそれに加えて、勤務時間中に仕事以外のことをすることになり、会社の決まりに反するおそれがあります。
面接は、休みを取った時間か、勤務時間の外に入れます。

予定表を開く

応募先への返事を書く前に、スマホのカレンダーで来週と再来週の平日を並べます。
アポの入っていない夜と、有給を申請できそうな日に、それぞれ印をつけます。
印のついた日付を、そのまま返信メールの本文に打ち込みます。

送信する前に、送信元が私用のメールアドレスになっているかだけ、もう一度見ます。

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